エンジニア2ヶ月目:コードを書く以外の仕事に触れて学んだこと

Published
2025-08-23
Author
MT
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前回の記事「エンジニア1ヶ月目:コードレビューとデプロイ体験記」では、初めてのコードレビューやデプロイの経験を振り返りました。

あれからさらに1ヶ月が経ち、2ヶ月目では「コードを書く」以外の領域にも触れる機会が増えてきました。


具体的には、単体テストや概算見積もり、API調査、AWS関連の作業などに取り組みました。

また、自分の担当したチケットが本番環境に反映される経験を通じて、開発の全体像も少しずつ見えるようになってきました。


今回は、そんな2ヶ月目での学びをまとめてみたいと思います。


1.単体テストとエビデンス作成


2ヶ月目は、自分で書いたコードを対象に、単体テストを行いました。

1ヶ月目は、開発環境やステージング環境に CodePipeline を通じてデプロイされる流れを学びましたが、2ヶ月目では「コードが正しく動くか」を確認するだけでなく、テストを通じて品質を証明することが中心でした。


特に印象に残ったのは、エビデンスを残す作業です。

今までは「アップして目視で確認」という流れが多かったのですが、開発の現場では「テスト結果を記録として残し、後から誰でも確認できる状態にする」ことが求められました。


また、その後の流れとして受け入れテストがあることも知りました。実際の受け入れテストは自分ではなく別の担当者が行いましたが、単体テストでの確認がその後の工程につながっていることを理解できました。


Web開発は「コードを書いて終わり」ではなく、テストなどの工程が細かく分かれているのだと実感しました。


2.概算見積もり


2ヶ月目は、新しいプロジェクトの工数をざっくり見積もる機会がありました。

自分の作業スピードや理解度を踏まえて予測するのは想像以上に難しく、最初は戸惑いました。


さらに、チーム全体で概算見積もりを出す場面もあり、他のメンバーがどういう観点で見積もりをしているのかを知れたことも、貴重な経験になりました。


この取り組みを通じて、スケジュールや工数を意識して仕事を進めることもエンジニアの大切な役割だと実感しました。

「どれくらい時間がかかりそうか」を考えるだけでも、タスクの優先順位やチーム全体の計画に大きく影響するのだと学びました。


3.BFF・APIの調査


新しい機能を追加する際には、どこでどの API が呼ばれているのかを調査するタスクも、現在多数取り組んでいます。

入社当初は BFF という言葉すら知らず、API を叩いた経験もありませんでした。

しかし今では「どの API からどのようなレスポンスが返ってくるのか」を、少しずつ理解できるようになってきました。


Web制作の現場では、下記のようなコードに触れることはありませんでした。

ところが開発の現場(私の職場)では、記述の大半が API から取得したデータをどのように処理するか に関わるものです。


例えば、

const options = data.items[0].product.category.subCategory.options;

のように、ネストが深いデータにアクセスするコードが頻繁に出てきます。


function hoge(data) {
  const options = data.items[0].product.category.subCategory.options;
  return options.length;
}

そもそも、この data に入っているデータがどこから来ているのかを突き止めるのに、最初は時間がかかりました。

しかし、経験を重ねるうちに、少しずつ理解できるようになってきました。



現場に出て思ったのは、Udemy などでは「API を叩く」こと自体は学べても、実際に必要だったのはもっと基本的な部分だったということです。

もちろん、それは私自身の基礎理解が抜けていただけなのですが、改めて土台を固める大切さを実感しました。



特に JavaScript の基礎理解 が大切だと感じていて

例えば、ログに

[ {...}, {...}, {...} ]

と出力されれば、今では 「配列の中にオブジェクトが入って返ってきているんだな」と判断できる ようになりました。

さらに、ブラウザの ネットワークタブを確認することで、API のレスポンス全体を把握 しながら作業を進められるようにもなりました。


正直に言えば、これらはフロントエンドエンジニアにとっては当たり前のことで、今こうして記事に書いていることすら恥ずかしいです。

それでも、一日でも早く理解できたことは大きな収穫 であり、これからの成長につながる大切な一歩だと感じています。


今では ログやネットワークタブを使ってレスポンスを追跡し、必要なデータを特定できる ようになりました。

また、ネストが深いオブジェクトでも落ち着いて構造を読み解ける ようになっています。


そして次のステップとしては、API を「使う」だけでなく「設計する側の視点」も学んでいきたい と考えています。


4.AWS周りの対応


AWS を使った作業にも少しずつ触れました。

具体的には CloudFront のディストリビューション設定やポリシーの調整といった部分に携わる機会があり、AWS の画面にも慣れてきました。


特に印象的だったのは、S3 と CloudFront です。

S3 は普通のサーバーのようにディレクトリ構造がありますが、置けるのは静的なデータだけ。

一方で CloudFront は、そのデータを配信したりレスポンスヘッダーを制御したりする役割を担っていました。


Apache サーバーで .htaccess を使って設定する方法は知っていましたが、CloudFront 側の設定で制御する方法もあるのだと学びました。


最後に


2ヶ月働いてみて感じたのは、制作と開発は一見似ているようで、実際には大きく異なる ということです。

まだまだ日頃からの学習が必要だと痛感しています。


この1ヶ月間は、これまで感覚的に進めていた部分を基礎から見直したことで、JavaScript や Vue.js の理解が一層深まった と実感しています。

体で覚えていたことに理論が結びつき、まさに 点と点が線でつながった感覚 です。


これからも少しずつ成長を積み重ねていければと思います。


それではまた

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!